ペットたちが逃げだす原因は何なのか、またそのときの対処法にはどのようなものがあるのか。バディ動物病院の坂口佳子先生にお話を伺いました。
坂口先生は「原因には大きく分けて2つの要因がある」と分析しています。

- ペットも人間と同じように、自分の思い通りにならないことがあるとストレスを感じます。環境の変化にも非常に敏感。これが積もり積もって、外に逃げ出すということにつながるケースがあります。

- 室内で飼われることが多い現在では、ペットたちは刺激に対して弱くなっています。そのため、大きな音などに過剰反応し、一時的なパニック状態に陥ってしまう、というケースがあります。
正しい距離感を保つことで急激なストレスを軽減することもできます。
ペットのストレスとはどのようなときに起きるのでしょう。
引っ越し等による大きな環境の変化。また、今まで入れていなかったケージに入れて飼うといったペットの住環境の変化。その他にも意外な理由でペットはストレスを感じているようです。

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よく聞くのは、50代くらいの人が子ども代わりにペットを飼っていて、その娘さんが出産のために家に戻ってきて一時的な同居を始めるというパターンですね。大人になった動物のところに、突然、予想もつかない行動をする赤ちゃんという存在が現れる。今までは自分が子どものように扱われていたのに、大人たちの目もすっかりそっちに向かってしまう。それが1カ月も続くとストレス反応が出てくるペットがいるんです。
人間と同じように、ペットたちもストレスを感じると身体にその反応が出てきます。抜け毛や下痢が続いたり、内臓に潰瘍ができることだってあるんですよ。昔だったら体調を崩した、とか変なものを食べた、という原因で起こっていた症状の原因が、ストレスという場合も多いんです。
そんな状況になると、ペットたちはちょっとしたアクシデントをきっかけに逃げ出すことがあるそう、閉め忘れたドアの隙間から出て行ったり、むりやりリードやチェーンを切ってしまうことも。

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そうならないためにも、ペットとの正しい距離感を保って接することが必要になります。かわいがるのは大変良いことですが、子どもの代わりに、という考え方はあまりいい距離感とは言えませんよね。
パニックを起こしてしまう原因を知り、そうならないよう気をつけましよう。
雷や花火、子どもの大声、他のペットに吠えられる、などの原因から一時的なパニックを起こし、逃げ出してしまうケースも多いそう。

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外で飼われることが多かった昔に比べ、室内で飼われることが多い現在では、ペットたちが本来持つべき社会性はどんどん失われつつあります。そのせいで、ちょっとした刺激に弱くなっているのは確かだと思います。ひどい場合だと、来客が来ただけでちょっとしたパニックに陥るペットもいるくらいですから。そうなることを予防するためにも、ドッグランに連れて行って他のペットたちと触れあわせるといったことも必要だと思いますね。
いちどパニックになると手がつけられず、そのまま逃げ出す危険も。
早くおさまるようにするにはどうしたらいいのでしょう。
先生によるとパニックに陥ったペットへの効果的な対処法は「そっとしておくこと」だそう。
パニック状態のペットにはわざと背を向け、様子をうかがうくらいがちょうどよいようです。

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ペットは人の様子をうかがって行動を起こすことがあるので、そこで大げさに振る舞ったりするよりも、冷静に対応することでペットも落ち着くはずです。また、ペットも種類や個体によって性格が違うので、普段からそれぞれの性格を把握しておくことも大事です。
ストレスとパニックに注意しても、ペットが逃げ出してしまうことがあります。
だから事前の迷子対策はとても大切です。
例えば、ストレスとパニックという原因が思い当たらない老犬にも迷子の危険はあります。

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老犬は同じ方向にしか進めないという性質があります。庭とか部屋の中で同じ向きにぐるぐる回っている。それでたまたま開いていた戸や門を通り越して、そのまま遠くに行ってしまう、というケースがあります。しかも老犬だと『戻ってくるだろう』と過信して、探し始めるのが遅くなり見つけにくくなるということもあるでしょうね。
お話をお伺いした坂口先生にも、ペットが逃げ出してしまった経験があるとのこと。
そんなときに活躍したのが、ペットの首輪に刺繍しておいた電話番号だったそうです。

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私も以前飼っていた犬が逃げ出したことがあるんですけど、そのときに役立ったのが首輪に刺繍しておいた電話番号。
保護してくださった方がすぐに電話をくれて、無事だということがわかったんです。やはり、首輪等に連絡先を明記して身につけさせておくことは飼い主の最低限の役目かもしれませんね。
ケータイや家の電話番号を書くことに抵抗がある方も多いようですが、
そんなときは『ワンにゃんバー』がおススメです。
ペットと暮らすうえで、ご近所とのお付き合いも、迷子予防策として効果的なようです。

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ご近所にペットの存在を知っておいてもらうことも重要だと思います。そうすることで、まだそんなに離れていない場所にいるとしたら、『あれは○○さんのところの△△じゃないかしら?』となりますからね。
また、定期的に写真を撮っておくようにもしましょう。
試しに迷子ポスターを作ってみると、ペットの特徴を正確に伝えるにはどのような写真が必要かも分かります。

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うちの病院にも近隣の地域の方から、迷子ペットを探しているポスターが届くんですよ。いろんな形式をしたものがありますが、写真やサイズがはってあると、やっぱりわかりやすいですよね。
ペットが迷子になる原因を知り、事前の対策を行っておくことが迷子を防ぐことにつながるんですね。
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